わたしがフィルム写真を愛する理由
- 友理 日隈
- 2024年3月31日
- 読了時間: 2分

私は写真が大好きです。特にフィルム写真。撮り続けて7年。
昨今フィルム価格の高騰化が目立ちますが私はフィルムを撮り続けます。
フィルムで撮るには訳があります。
フィルムで撮影する理由
フィルムはメーカーの種類や感度や機材、レンズにより、天候に大変描写が作用
されます。
そのため、撮影状況が重要になってきます。言い換えるとフィルムが映し出すの
は私たちが見ている視界に近いものであるわけです。少しでも光の入り具合が違
えば描写は天から地まで変わってしまいます。
それがいいのです。私は思い出の栞として写真を撮ることが多くありますが、
現像後にしっかりその役割を果たしてくれるのです。
フィルムのノイズについて
フィルムにはノイズがつきものです。これがまた愛おしいポイントです。私たち
が普段見ている景色には目に見えずともノイズが含まれています。昔の映像の方
がよりリアルな感情を抱かせませんか?それはノイズが作用しているからです。
ジブリ映画の音響でも実際のノイズ込みの音声でリアリティを出していると言い
ます。フィルムのノイズは私たちによりリアリティを持って現実( それは過去で
はありますが) を伝えるのです。昨今流行りのデジタルカメラにはノイズが極端
に無くされています。デジタルカメラで撮った綺麗な写真は、美しいとは思いま
すがどこか現実からかけ離れている感じがしませんか?私はノイズとともにリア
リズムを追いかけていたいのです。
写真の残酷性
写真と言うものは時に残酷に現実を映し出します。撮るのは拒まれる景色もある。
一枚画だからこその力強さ。平面でありながら奥行きや温度感から立体感を持っ
て鑑賞者へと伝わります。忘れたい過去も写真があれば簡単に蘇る。フィルムに
はなおさら「消去する」と言うことができません。焼きついたフィルムはそれを
捨てない限り一生残り続けるのです。私たちは大人になるにつれ、過去を抱えて
生きてゆかねばならなくなります。そんな思い出の、人生の栞として、どんな感
情も忘れずに抱えて生きていきたいと思うのです。そのほうが人生に厚みがでる
気がしています。
こんな理由からフィルム写真を撮り続けています。
私の写真観についてはまた次の記事か随時書いてゆくことにします。
Comments